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2008年1月13日 (日)

U MonのChart

変光星の眼視観測では変光星図を用います。
変光星図は変光星周辺の恒星の実視等級が書かれています。
これらを比較星とよんでいます。
しばしば、(変光星図に記載されている)比較星の等級がおかしい事が話題になります。
この問題はなかなか解決しません。

「これです!!」と言う答えがないので、ずっと問題になっています。

また、該当する変光星の星図に歴史が長く、新旧が入り乱れていることもあります。

一番良いのは、みんなのやり方を聞いて自分なりの解決方法を求めるのが良いと思っています。
あまり自分に合っていない方法は導入できない事もあるからです。

変光星図がまちまちですと、観測結果がバラツキを持ってしまいます。
ただでさえ観測にはバラツキがありますので、大勢で一つの星を共同観測する場合などは、事前に事務局にあたる人が観測用星図を作成したり指定したりします。

従いまして、U Monだけにある問題ではないのです。

比較星の選定や決定は日進月歩です。
特に信頼性の高い測光カタログが出ると一歩大きく進みます。
この事は逆に言うと完全な測光カタログが無いのかも知れません。

ヒッパルカスとチコは同じ衛星(ディテクターは違います)から作ったカタログですが値が違います。
その事で製作元に文句は行かないです。

また、何十年も前から(或いは、大凡100年前から)眼視観測は(ほぼ)アマチュアだけの物になっており、あまり学問的に眼視用変光星図の問題解決がされなくなった事もあるかも知れません。

ここまでで、単純に考えると新しい星図を使う事が有効な事がわかります。
古い天文雑誌の切り抜きを使っている人は要注意です。

これは、長年観測を続けていると使っている変光星図を更新する場合がある事も意味しています。

従いまして、観測野帳には、どの比較星を使ったのかを記録する事になっています。
そして、比較星等級が更新されたら、変光星等級の再計算を行うようになります。

反面、あまり気にしないのも手です。
眼視観測ですから±0.1等位の観測誤差があります。大勢の観測を集計すると光度曲線は大きな幅を持ちます。

観測対象の変光範囲が十分に大きい場合は比較星等級が多少異なっていても影響がわかりにくいです。

変光範囲が僅かな物は、使用する比較星は少ないので、その比較星の等級差だけが正しければ観測結果に歪などは現れない事でしょう。

その中間位のU Monだと影響が大きいかも知れません。

自分だけが妙な値とならないように(まずは)皆が使用している変光星図を使うのが良いです。反面、比較星は自分の目にあわせて校正するのも手です。
正確な観測を行っているKitさんは、全部の比較星を観測して等級を修正してから観測しているようです。
どちらが良いのかわからなくなって来たとおもいます。これは、程度問題なのかとも思っています。

測光カタログが出回っていますので、星図の自作が可能になりました。
AAVSOのVSPはヒッパルカスのV等級をプロットするシステムのようです。
ヒッパルカスが使える人は同じものが自作出来る事になります。

注意する点は出典を明らかにする事です。

私自身も星図を作ったりしますが、古い物は出典がわからなくなっている物もあります。
星図自体に記入しておくと良いでしょう。

変光星図について、日本変光星研究会の掲示板で話題にすると良いかも知れません。

http://mirahouse.dyndns.org/nhk/bbs/test/read.php/board/1154995626/l50

この問題は「どうしたらよいですか?」に対しては、千差万別の答え(?)が来て、何をしたら良いのかわからなくなるかも知れません。
或いは、「どうしたらよいですか?」に対して、まったく反応が無いかも知れません。正直「わからない」と思っている人が多いかも知れないです。

皆さんのノウハウをお聞きして、時間を掛けて自分なりの解決方法を見出すのがよいかも知れません。おそらく、多くの人が悩んでいる最中だと思います。

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